2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[2H04-06] 核融合炉機能材料1

2022年9月8日(木) 10:20 〜 11:10 H会場 (E1棟3F 33番教室)

座長:片山 一成(九大)

10:50 〜 11:05

[2H06] 湿潤雰囲気下でのLi₂TiO₃のCO₂吸収特性

*壷井 裕気1、富浪 洸亮1、和田 真純1、谷池 晃1、古山 雄一1 (1. 神戸大)

キーワード:Li₂TiO₃、ブランケット候補材料、CO₂吸収特性、NRBS、湿潤雰囲気

核融合炉ブランケット材料は、トリチウムの生産、熱交換、中性子遮蔽等の役割を持ち、その1つとしてLi金属化合物であるLi₂TiO₃が有力視されている。一方、Li₂TiO₃は室温でCO₂を吸収し、試料表面にLi₂CO₃の層が生成されることが報告されている。CO₂を吸収したLi₂TiO₃をブランケット材料として使用すると、トリチウムの生産効率や材料強度の低下を引き起こす恐れがあるため、Li₂TiO₃のCO₂吸収特性を詳しく研究する必要がある。現在までの我々の研究により、ブランケット候補材とされているLi金属化合物のCO₂吸収特性は、曝露雰囲気中のCO₂量だけでなく、H₂O量にも影響を受けることが分かってきた。そこで本研究では、曝露雰囲気中のH₂OがLi₂TiO₃のCO₂吸収特性に与える影響を調べるために、Li₂TiO₃試料を様々な雰囲気に曝露し、CO₂吸収量を評価した。CO₂吸収量の評価には、非ラザフォード後方散乱分光法と重量測定を用いた。