[2H07-09] 核融合炉機能材料2

[2H08] ベリリウム資源の安定的な確保に向けた革新的金属精製技術開発研究

（6）難溶解性ベリリウム鉱石と塩基性溶媒の反応挙動評価

*中野 優¹、金 宰煥¹、赤津 孔明¹、黄 泰現¹、杉本 有隆¹、近藤 創介²、笠田 竜太²、中道 勝¹ (1. QST、2. 東北大)

キーワード：核融合炉、ベリリウム鉱石、塩基性溶媒、マイクロ波加熱

核融合炉ブラケットに大量に必要となる中性子増倍材のベリリウムは、その精製技術が複雑かつエネルギー多消費型生産プロセスであることなどの理由から、非常に高価である。ベリリウム鉱石は、非常に安定であるため、2000℃を超える溶融・急令によってフリット化しないと酸に溶解しない。新たにQSTで開発した革新的なベリリウム鉱石溶解技術では、塩基性溶媒を使用した化学処理により、熱処理温度を250℃以下へ極端に下げることに成功した。本発表では、難溶解性であるベリリウム鉱石と塩基性溶媒との間で起こる反応挙動について詳細に報告する。