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[2H18] 773 K の液体鉛合金中における電流駆動腐食に関する研究
キーワード:核融合炉、液体ブランケット、液体ダイバータ、リチウム鉛合金、電流駆動腐食
核融合炉の液体増殖材として液体リチウム鉛合金(LiPb)や液体ダイバータの冷却材として液体錫(Sn)が検討されている。液体ダイバータへプラズマからの電子照射が50A/cm2程度発生する。また、液体増殖材には超電磁コイルによるMHD誘導電流が100 A/cm2程度発生する。しかし、こうした電子の流れが材料共存性に与える影響は明らかにされていない。本研究では、一般的な構造材料である304オーステナイト鋼(Fe-18Cr-8Ni)および液体金属との優れた共存性を有するFeCrAl合金であるAPMT(Fe-21Cr-5Al-3Mo)を対象に、773 K の液体鉛(Pb)および液体LiPb中で最大50 A/cm2の電流を与えながら250時間の腐食試験を実施した。また、試験中に試験片両端の抵抗値をIn-situで計測した。液体鉛中における304オーステナイト鋼の試験では、陰極で腐食生成物の結晶が成長し、陽極では数µmの空孔を有する組織が観察され、両極で腐食の形態が異なることが明らかになった。