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[2J05] SA時のFP挙動モデルの評価
(3) SAコードにおけるエアロゾル沈着モデル及びCsOH再蒸発モデルの検討
キーワード:再蒸発、CsOH、エアロゾル生成、エアロゾル沈着、Phebus FPT1 試験、SAMPSONコード
Phebus-FPT1試験では、炉心シャットダウン後に再蒸発により一次系配管内のCsOH蒸気の増加が観測された。今回、複数FP核種から構成される一次粒子の形成モデルを組込んだSAMPSONを用いて、Phebus-FPT1試験一次系解析を行い、エアロゾル沈着挙動とCsOH再蒸発挙動を評価した。模擬蒸気発生器への熱泳動による沈着量評価から、沈着量はエアロゾル成分の構成割合に比例することを確認した。また、配管に凝縮したCsOHは、気中のCsOH蒸気濃度の減少により配管温度(973K)の飽和蒸気圧分まで再蒸発し、模擬蒸気発生器の温度の低い部分に再凝縮することを確認した。