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[2J16] シビアアクシデント時の水素処理システムの開発Phase-II
(3)反応管単管試験による反応挙動測定
キーワード:シビアアクシデント、水素処理システム、金属酸化物、安全性向上、酸化反応、反応速度、反応熱、充填層
沸騰水型原子炉の格納容器において、シビアアクシデント時に大量に発生する水素への対策として、水素処理材に金属酸化物を用いた水素処理システムを開発している。実機に必要とされる処理性能を達成するシステム構成や寸法、運転方法を検討するには、反応管内に充填した水素処理材と水素の反応挙動を正確に把握する必要がある。そこで、φ2 mmに成形した水素処理材600 mm分を充填できる反応管単管試験体を設計・試作した。試験では、単管試験体の直径や被処理ガスの供給条件、水素処理材の種類を変更して水素処理速度や水素処理材の温度、圧力損失に関する基礎データを取得した。試験結果から水素処理材の温度上昇度や、水素処理速度を定量的に評価し、実機におけるシステム成立性の評価や、課題の抽出、改善方法の検討をした。