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[2K10] 10 MHz以上の信号を伝送できる耐放射線SiCアンプの開発
キーワード:耐放射線、SiC、アンプ、信号伝送、γ線
原子力発電所において,複数種類のセンサを用いたリアルタイム計測が望まれている。リアルタイム計測はセンサの種類により数MHz以上の信号伝送を伴うため,これに適用できる耐放射線アンプの開発が求められる。そこで報告者らはSiC-IC技術を用いて,10 MHz以上の信号を伝送できる耐放射線SiCアンプを開発した。SiCアンプは10 MHz以上の帯域を確保するため,移動度の高いn形MOSのみで構成した。また,伝送ケーブルのインピーダンス(50 Ω)を考慮し,出力インピーダンスを調整した。試作したアンプは50 Ω終端の測定系にて出力波形を評価した。20 MHzにおける出力波形(0.2 Vpp/矩形波)は1 MGyまで誤差11 mV以内で重なり,10 MHz以上の信号を伝送できる見込みを得た。今後,実際のケーブルを用いて伝送試験する予定である。