2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 401-2 原子炉の運転管理と点検保守

[2K10-12] 運転管理と点検保守の高度化1

2022年9月8日(木) 15:50 〜 16:40 K会場 (E1棟4F 43番教室)

座長:木下 幹康(MOSTECH)

15:50 〜 16:05

[2K10] 10 MHz以上の信号を伝送できる耐放射線SiCアンプの開発

*野本 真司1、増永 昌弘1、桑名 諒1、平野 克彦2、上野 克宜1、長井 隆浩2、石塚 一平2、清水 和也2 (1. 日立、2. 日立GE)

キーワード:耐放射線、SiC、アンプ、信号伝送、γ線

原子力発電所において,複数種類のセンサを用いたリアルタイム計測が望まれている。リアルタイム計測はセンサの種類により数MHz以上の信号伝送を伴うため,これに適用できる耐放射線アンプの開発が求められる。そこで報告者らはSiC-IC技術を用いて,10 MHz以上の信号を伝送できる耐放射線SiCアンプを開発した。SiCアンプは10 MHz以上の帯域を確保するため,移動度の高いn形MOSのみで構成した。また,伝送ケーブルのインピーダンス(50 Ω)を考慮し,出力インピーダンスを調整した。試作したアンプは50 Ω終端の測定系にて出力波形を評価した。20 MHzにおける出力波形(0.2 Vpp/矩形波)は1 MGyまで誤差11 mV以内で重なり,10 MHz以上の信号を伝送できる見込みを得た。今後,実際のケーブルを用いて伝送試験する予定である。