2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 401-2 原子炉の運転管理と点検保守

[2K10-12] 運転管理と点検保守の高度化1

2022年9月8日(木) 15:50 〜 16:40 K会場 (E1棟4F 43番教室)

座長:木下 幹康(MOSTECH)

16:05 〜 16:20

[2K11] 日立先進プラント性能監視診断システム(HAPPS)の開発

(1)HAPPSの概要および適用効果

*日高 悠貴1、田村 明紀2 (1. 日立GE、2. 日立)

キーワード:軽水炉、プラント性能、ヒートバランス、データバリデーションリコンシリエーション

発電プラントには数多くの設備/計器があるが、劣化の早期検知には運転データから設備劣化状態を監視することが望ましい。しかし、これらの設備/計器は物理的に繋がっており一つの設備劣化が他の正常設備の計測値も変化させるため、運転中の設備監視を難しくしている。日立では、ヒートバランス解析と、欧州で実績のあるデータ統計分析法であるDVR(Data Validation and Reconciliation)を組み合わせ、設備劣化/計器異常をプラント運転中に診断可能なシステムであるHAPPS(Hitachi Advanced Plant Performance diagnosis System)を開発している。HAPPSにより、プラント性能低下の要因が機器劣化か計器異常かを判別し、更に数サイクルかけて進行する機器性能低下、蒸気漏洩、計器ドリフト等を初期段階で検知できる見込みである。本発表では、HAPPSの概要および異常を模擬したモデル計算との比較による性能検証結果を報告する。