[2L_PL04] NEXIPにおける浮体式炉の熱流動研究と過酷事故の実質的排除への展望
安全性を向上させた原子力発電の一つとして、浮体式原子力発電についての検討を、産業競争力懇談会(COCN)において進めている。浮体式原子力発電は、浮体構造物に実証済の原子炉を搭載し、沿岸から約30km以遠の洋上に浮かせるものであり、地震・津波への高い耐性、海水を活用した炉心冷却、UPZを海上に移動させ住民避難等の防護対策を軽減するなど高い安全性を有し、産業競争力の観点からも実現性が高く有望な原子力発電である。本セッションでは、浮体式原子力発電の全体概要、海水を活用した受動的安全系、揺動の影響検討および気液二相流実験等について紹介する。講演後に、今後の展望について参加者との議論・意見交換を行う。