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[2M02] ホウ素中性子捕捉療法用リアルタイム中性子ビームモニターの開発
(2)中性子ビームモニター運用に向けた試験
キーワード:ホウ素中性子捕捉療法、中性子、ガンマ線、シリコンダイオード検出器、リアルタイム計測
ホウ素中性子捕捉療法で患者に照射されている中性子量を評価するためリアルタイム中性子モニターを開発した。加速された陽子をターゲットに照射させることで発生した治療用中性子は陽子強度やターゲット損耗により変動する。そのためリアルタイム手法が必要である。モニターは薄型Siダイオードと薄膜LiFを組み合わせた構造であり、⁶Li(n,t)⁴He反応により発生したトリトンを検出することで間接的に中性子量を測定する。しかしSiダイオードは中性子損傷を受けやすいため、長期間の運用が課題である。本研究目的はモニターとしての測定可能限界を見出し、交換時期を見積もることである。今回、このモニターを中性子源近傍に設置、約1.5か月にわたりビーム測定を実施した。この結果は患者位置での金放射化法で計測評価した中性子量と良く相関した。本結果よりモニターの中性子計数率はビームの変動を計測可能であることがわかった。今後モニターの実用化を目指していく。