2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2M06-09] 新検出器・解析法開発

2022年9月8日(木) 10:50 〜 11:55 M会場 (E2棟1F 101番教室)

座長:高田 真志(防衛大)

11:20 〜 11:35

[2M08] HTTR使用済み燃料の燃焼度・物質量測定手法の予備検討

*川口 祥平1、イルワン シマヌルラン1、藤本 望1 (1. 九大)

キーワード:高温ガス炉、燃焼度測定、物質量測定、PHITS

高温工学試験研究炉(HTTR)使用済み燃料の燃料棒1本から放出されるγ線を測定することで燃焼度・物質量測定手法とするための検討を行った。 本研究では、モンテカルロコードであるPHITSを用いて放射線挙動を模擬し、γ線測定のシミュレーションを行った。 燃焼度評価においては軽水炉での手法を参考とし、HTTRにおいても134Cs、137Csの物質量の比で求められると考えた。計算条件として、線源に134Cs、137Csと超ウラン元素を、燃料棒構成物質に黒鉛、酸素、シリコン、超ウラン元素を設定した。結果として134Cs、137Csのγ線強度のピークを観測した。また、燃焼日数、冷却期間をパラメータとし、γ線強度との関係性を評価した。これから、HTTRにおいてのγ線測定による評価の可能性があると考えている。