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[2M16] シンチレーション検出器による核燃料物質の可搬パッシブガンマ非破壊測定
キーワード:福島第一原子力発電所、燃料デブリ、可搬非破壊測定、ガンマ線スペクトル分析、核燃料物質同定
福島第一原子力発電所(1F)では、燃料デブリ取り出し時、原子炉格納容器から取り出される燃料デブリ等の物質を非破壊測定することが検討されている。一方で、将来的な取り出し規模の拡大に向け、簡易的な非破壊測定手法の開発を進め、その中で高線量率測定に特化したエネルギー分解能に優れるシンチレーション検出器を構築した。本研究では、上記の検出器を利用し、JAEAプルトニウム燃料技術開発センターが有する核燃料物質試料(UO2、PuO2、 MOX)を、近接にてガンマ線スペクトルの測定を実施した。その結果、計数率の高い試料表面においても、ウランやプルトニウムに特徴的な全エネルギーピークを識別することができた。また、シンチレーション検出器よりも距離を離し、HPGe検出器による測定も行い、それぞれの結果を比較し、評価したので報告する。