2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2M18-20] 新技術

2022年9月8日(木) 16:55 〜 17:45 M会場 (E2棟1F 101番教室)

座長:渡辺 賢一(九大)

16:55 〜 17:10

[2M18] 汎用的なクリアランス測定評価手法の開発

(2)測定容器へのランダム収納による放射線計測への影響評価

*渡邉 将人1、水野 良治2、葛谷 敏男3 (1. 中部電力、2. 中電シーティーアイ、3. テクノ中部)

キーワード:クリアランス、BWR、放射線、Ge半導体検出器、密度偏在、線源偏在

浜岡原子力発電所1、2号機の廃止措置において、合計重量1トン前後の細断された金属くずをクリアランスするため、これらを容器に収納して放射線を測定している。容器内における金属くずの密度偏在と線源放射能の偏在が、放射線の測定値に与える影響を計算できるプログラムを開発したので報告する。
 3次元ゲーム開発用の物理エンジンを利用して、細断した金属くずを測定容器にランダムに投入した際の金属くずの配置をシミュレーションできるプログラムを、まずは2次元体系で作成した。次に、得られた金属くずの2次元配置(密度分布と線源分布)を入力でき、1mm3を1メシュで扱える点減衰核法ベースの遮蔽計算プログラムを作成した。
 今後、容器内の金属くずの配置について、正確な形状で均等に配置した場合、ランダムに配置した場合、現行のかさ密度均一を想定して求めた場合における放射能濃度の換算値を比較する予定である。