15:55 〜 16:10
[2N11] 核分裂モデルFIFRELINのマルチチャンスフィッション機能開発
キーワード:マルチチャンスフィッション、シミュレーションコード、崩壊幅
仏国CEAで開発されている核分裂モデルFIFRELINは、粒子の入射から核分裂片の統計崩壊までをモンテカルロ法で計算するイベントジェネレータである。従来のバージョンは熱中性子による誘導核分裂や自発核分裂に対応していたが、より高エネルギーの中性子入射によるマルチチャンス核分裂は扱えない問題があった。そこで、本研究では高エネルギーの中性子入射による複合核の形成と、その後の核分裂と中性子放出崩壊を競合させることで、FIFRELINにマルチチャンス核分裂を計算する機能を付与することに成功した。