2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[2N11-16] 核反応理論

2022年9月8日(木) 15:55 〜 17:30 N会場 (E2棟1F 102番教室)

座長:岩本 修(JAEA)

15:55 〜 16:10

[2N11] 核分裂モデルFIFRELINのマルチチャンスフィッション機能開発

*小川 達彦1,2、Litaize Olivier2、Mancusi Davide2、Chebboubi Abdelhazize2、Serot Olivier2 (1. JAEA、2. フランス原子力庁)

キーワード:マルチチャンスフィッション、シミュレーションコード、崩壊幅

仏国CEAで開発されている核分裂モデルFIFRELINは、粒子の入射から核分裂片の統計崩壊までをモンテカルロ法で計算するイベントジェネレータである。従来のバージョンは熱中性子による誘導核分裂や自発核分裂に対応していたが、より高エネルギーの中性子入射によるマルチチャンス核分裂は扱えない問題があった。そこで、本研究では高エネルギーの中性子入射による複合核の形成と、その後の核分裂と中性子放出崩壊を競合させることで、FIFRELINにマルチチャンス核分裂を計算する機能を付与することに成功した。