[2N11-16] 核反応理論

[2N14] 微視的模型を用いた核分裂障壁に対する対相関力の影響

*藤尾 和樹¹、江幡 修一郎²、稲倉 恒法¹、石塚 知香子¹、千葉 敏¹ (1. 東工大、2. 埼玉大)

キーワード：核データ、核分裂、平均場模型、有効相互作用、対相関

核分裂に関する核データの整備に核種に依らず計算できる微視的模型は有効な手段の一つである。しかし、核分裂障壁に注目すると、微視的模型による結果は過大評価する傾向がある。前回までの発表で対相関力が核分裂障壁に影響を与えることが分かっているため、²³⁶Uを対象に対相関力の強さを変え、相互作用による変化を調べる。方法には拘束付き平均場模型(Constrained Hartree-Fock+BCS)を採用し、Skyrme型の有効相互作用を用いる。講演では対相関による影響を原子核の準位密度を用いた考察を発表する。