[3C06-08] 地質環境

[3C08] 放射性廃棄物の中深度処分におけるボーリング孔閉鎖確認に係る研究

*澤口 拓磨¹、村上 裕晃¹、竹内 竜史¹、高井 静霞¹、笹川 剛¹、武田 聖司¹ (1. JAEA)

キーワード：ボーリング孔、閉鎖確認、中深度処分

放射性廃棄物の中深度処分では、管理期間終了後、モニタリング用のボーリング孔が放射性物質の有意な移行経路とならないように閉塞される必要があり、規制機関は当該孔が適切に閉鎖されたことを確認することになる。しかしながら、現時点ではその閉鎖確認手法は確立しておらず、閉鎖確認時にその妥当性を判断するための科学的知見が不足している。そこで本研究では、閉鎖確認手法（閉鎖要件、確認方法等）を整備するため、既往知見から想定される移行経路や閉塞概念を整理するとともに、閉塞材への使用が考えられるベントナイトの孔内での膨潤挙動や透水性に関する室内試験を実施し、密度や含水比を確認する必要があること等を示した。また、水理地質構造に応じた閉塞材の設計条件を把握するための地下水流動解析を実施し、掘削損傷領域を閉塞すること等の重要性を示した。