2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-2 核化学,放射化学,分析化学,アクチノイドの化学

[3D04-07] 分析技術1

2022年9月9日(金) 10:50 〜 12:00 D会場 (E1棟2F 23番教室)

座長:塚原 剛彦(東工大)

11:05 〜 11:20

[3D05] ICP-MS/MSを用いたコンクリート試料中の79Seの分析手法の検討

*バンジャルナホー イルビン マルドンガン1、Do Van-Khoai1、元木 良明1、太田 祐貴1、岩橋 弘之1、黒澤  きよ子1、古瀬  貴広1 (1. 日本原子力機構 )

キーワード:Se-79、難測定放射性核種、 ICP-MS/MS、固相抽出法

79Seは純粋なベータ放射性核種であり、福島第一原子力発電所発の事故により環境中に放出された可能性のある長寿命核分裂生成物の一つである。福島第一原子力発電所の廃炉を促進するためには、簡易かつ信頼性の高い放射性核種の分析手法が必要となる。そこで本研究では、化学分離と誘導結合プラズマトリプル四重極型質量分析法(ICP-MS/MS)を組み合わせた簡易な79Seの分析手法を開発し、定量の際に妨害となる同重体等試料マトリックスを効果的に除去できることを見出した。また、実際の廃棄物への適用性を確認するため代表的な廃棄物性状であるコンクリートマトリックスでの試験についても併せて実施した。本報告ではこれらの試験によって得られた79Seの定量下限値等・当該分析手法の性能について報告する。