2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-2 核化学,放射化学,分析化学,アクチノイドの化学

[3D04-07] 分析技術1

2022年9月9日(金) 10:50 〜 12:00 D会場 (E1棟2F 23番教室)

座長:塚原 剛彦(東工大)

11:20 〜 11:35

[3D06] 液体シンチレーションカウンタを用いるHClフリーな113mCd分析法の検討

*伊藤 千尋1、田中 康之1、黒澤 きよ子1、元木 良明1、Do Van-Khoai1、古瀬 貴広1 (1. JAEA)

キーワード:113mCd、放射化学分析、固相抽出

複数の放射性核種が共存する水溶液試料を対象としたHClフリーな113mCdの分析手法を検討した。113mCdはγ線放出核種だが、放出率が極めて小さいため、γ線計測には非常に時間がかかる。そこで、放出率の大きいβ線を液体シンチレーションカウンタで計測する手法を検討した。113mCdのβ線計測では、60Coや55Fe等の化学的性質が類似した妨害核種との分離が必要となることに加え、設備の腐食防止の観点から塩酸を使用しない分析手法が求められる。本研究では、キレートディスクによる粗分離後、陽イオン交換樹脂にCdを吸着させ、Cdと親和性が高いチオ硫酸ナトリウムでCdのみを溶離する手法により、塩酸を使用せずにCdを試料マトリクスから分離・精製する手法を検討した。