3:15 PM - 3:30 PM
[3D10] Development of chemical separation method for the measurement of the 135Cs/137Cs isotopic ratio in enviromnental samples
Keywords:135Cs/137Cs isotopic ratio, accident at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Station, environmental samples, confirmation of completion of decommissioning
廃止措置終了確認において東京電力福島第一原子力発電所起源の放射性Csをバックグラウンドとして差し引くことが認められている。環境試料に対して134Cs/137Cs放射能比を用いた起源特定が広く行われているが、134Csの半減期は2年であり将来の廃止措置終了確認時には測定が困難であるため半減期133万年の135Csを利用した135Cs/137Cs同位体比による起源特定がより有効になると考えられる。135Cs/137Cs同位体比測定のためには土壌中からCsを分離・精製する必要があるが、1 Bqの137Csは312.5 fgであり、濃度が1 Bq/g程度の土壌から十分定量可能な137Csを得るには多量の土壌を処理する必要がある。そこで、Csに対して選択性のあるBOBCalixC6を用いた新たな溶媒抽出法を考案し、東海村で採取した土壌(約150 g)に適用して135Cs/137Cs同位体比を得た。