2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[3E13-14] ラジオリシス

2022年9月9日(金) 15:55 〜 16:30 E会場 (E1棟2F 24番教室)

座長:内田 俊介(JAEA)

15:55 〜 16:10

[3E13] エックス線を用いた水の放射線分解実験における分子生成の高精度評価

*伊藤 辰也1、桑野 涼1、永石 隆二1 (1. JAEA)

キーワード:エックス線、水、放射線分解、分子生成物、放射線化学収量(G値)、線質

Co-60ガンマ線のような単一エネルギー(単色)をもつ光子とは異なり、制動放射やX線といった連続エネルギー(スペクトル)の光子は、水中に異なる線質(エネルギー・スペクトル)の光子を与える。この光子による水の分解は生成物の異なる収量(G値)やパターンを与える。従って、それらの光子を用いた実験ではこの線質(LET)効果の評価が重要となるため、X線照射装置を用いて線量と線質データや、水の分解における水層の厚さの影響等について評価してきた。本報告では、新たにガラス製照射容器を製作するなどの分子生成を高精度に評価する手法を開発(改良)し、主に分子生成に及ぼす管電圧(入射最大エネルギー)の影響について評価した。その結果をもとにLET効果について議論した。