2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[3F01-05] 高温ガス炉

2022年9月9日(金) 09:30 〜 10:45 F会場 (E1棟3F 31番教室)

座長:太田 宏一(電中研)

10:15 〜 10:30

[3F04] 燃料温度の低減を目的とした革新的高温ガス炉燃料の予備検討

*永塚 健太郎1、佐藤 博之2、今井 良行2、ヤン ジングロン2 (1. 筑波大、2. JAEA)

キーワード:高温ガス炉、縮小型流路、数値シミュレーション

高温ガス炉は,固有の安全性を確保することが可能であり,高温ガス炉から取り出される高温熱を活用した高効率ガスタービン発電や水素製造が実現可能であることから,次世代炉として大いに注目されている.しかしながら,核分裂生成物の閉じ込め性能を確保するために低出力密度の設計が採用されており,その結果,原子炉熱出力が600MWに制限される.そのため,経済性向上に向けた出力密度の向上を可能とする除熱性能に優れた高温ガス炉炉心構造の概念の確立が求められている.ここで,流路断面積が一定の平行型流路と比較して,流路断面積が減少する収束型流路では伝熱特性が向上することが指摘されていることから,後者を採用した高温ガス燃料を提案する.本研究では,数値シミュレーションによる熱流動場の解析を実施し,その結果,各寸法が燃料温度に及ぼす影響を確認した.また,今後の展望についても言及する.