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[3F12] 原子炉構造レジリエンスを向上させる破損の拡大抑制技術の開発
(16)超高温時のレジリエンス向上策の有効性評価方法の考案
キーワード:レジリエンス向上策、超高温、炉停止後の除熱機能喪失、事故シーケンス、炉心損傷頻度
ナトリウム冷却高速炉において除熱機能喪失により超高温状態に至る事故シーケンスに注目してイベントツリーを定量化するとともに、レジリエンス向上策の導入前後の炉心損傷頻度の低減効果を評価することで、レジリエンス向上策の有効性を評価する方法を考案した。レジリエンス向上策の条件付き成功確率を0.81と暫定すると、除熱機能喪失に至るすべての事故シーケンスに対する炉心損傷頻度の低減率は19%となる。レジリエンス向上策を講じることにより炉心損傷頻度を1.0x10-8(1/炉年)のオーダーまで低減できる