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[3H05] 二元系W合金の重イオン照射特性
キーワード:ダイバータ、タングステン、照射効果、合金化
WおよびW系二元系合金(W-0.3Cr, W-2.5Mo, W-5Ta, W-5Re)に京都大学DuETを用いて800℃で0.26 dpaまで6.4 MeV Feイオンを照射した。そののち,空孔型欠陥の濃度を陽電子寿命法で,硬さの変化をナノインデンテーション法で,微細組織を3次元アトムプローブ法で調べた。W,W-2.5Mo,W-5Taでは空孔型欠陥の形成に伴う陽電子寿命の増大が顕著であった。W-0.3Crおよび W-5Reでは陽電子寿命はほとんど変化しなかったが,析出物が形成された。W-0.3Crの方がW-5Reより析出が顕著であった。照射硬化の程度はW-5Ta > W > W-2.5 Mo > W-0.3Cr > W-5Reであった。以上より、CrおよびReの添加による空孔型欠陥濃度の減少が機械的性質をも改善する可能性があるものの、CrではRe以上に析出硬化に注意が必要であると結論した。