[3H07-10] ダイバータ材料熱負荷試験

[3H07] ACT2を用いた高熱負荷環境下におけるW-SiC/SiC接合材の熱的特性評価の検討

*伊瀬 公哉¹、中里 直史¹、浜地 志憲²、申 晶潔²、岸本 弘立¹ (1. 室蘭工大、2. 核融合研)

キーワード：ダイバータ、タングステン、SiC/SiC複合材料、高熱負荷安定性、微細組織

耐熱性や低放射化特性に優れるSiC/SiC複合材料は原型炉以降の構造材料として期待されている。ダイバータにおいてはSiC/SiC複合材料を構造材に、プラズマ対向面のアーマ材にタングステン(W)を用いるダイバータ概念がある。ダイバータへの応用には、高熱流束下におけるW-SiC/SiC接合材の高熱負荷特性や組織安定性評価が必要だが、W-SiC/SiC接合材の熱的特性評価技術は確立されていない。当研究室では核融合科学研究所(NIFS)との共同研究により、大強度電子ビームを照射可能な超熱負荷試験装置ACT2を用いたW-SiC/SiC接合材の高熱負荷特性評価技術を研究している。本研究ではACT2によるW-SiC/SiC接合材の高熱負荷特性評価法として、W-SiC/SiC接合材に炭素ブロックを接合して一定の熱容量を持たせた試験体を考案し、計算機シミュレーションと併用しての高熱負荷特性評価を試みている。本研究ではW-SiC/SiC-C接合試験体を試作、ACT2装置を用いた高熱負荷環境下におけるW-SiC/SiC接合材の熱的特性評価の検討及び、試験後の組織安定性を評価する。