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[3H09] タングステン材料の負水素イオンビームによる多重照射試験
(2)ITERダイバータ用材料としての評価
キーワード:タングステン、熱負荷試験、ITER、ダイバータ
ITERダイバータのプラズマ対向材料として使用するタングステンには、ITER運転中に様々な条件での入熱が予想される。そのため、種々の入熱条件におけるタングステンの表面性状変化を理解する必要がある。本研究では、タングステンに対する繰り返し短パルス熱負荷の影響評価の一環として、負水素イオンビームによる多重照射(3MeV,5Hz)の影響を評価した。調査の結果、今回の多重照射を受けたタングステン表面には凹凸やき裂が観察され、既往研究で実施した10秒加熱、20-30秒冷却を1サイクルとしたほぼ定常熱負荷の繰返し熱負荷試験とは異なる表面性状の変化が起きることを明らかにした。