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[3H11] QUEST装置にてプラズマ曝露したタングステン試料における不純物堆積と水素同位体滞留挙動の壁温度による影響
キーワード:タングステン、QUEST、水素同位体滞留挙動
核融合プラズマ対向材料であるタングステン中の水素同位体滞留挙動の解明は、燃料リサイクリングの観点において不可欠である。本研究ではQUEST 2020S/Sキャンペーンと2021S/Sキャンペーンにて行われた長時間放電にタングステン試料を導入した。2020S/Sキャンペーンでは壁温度が200 ℃、2021S/Sキャンペーンでは400 ℃にて長時間放電が行われた。プラズマ曝露された試料表面を透過型電子顕微鏡によって観察し、X線光電子分光法にて化学状態測定を行った。また重水素イオン照射を行った後、昇温脱離法を用いて水素同位体滞留挙動を評価した。TDS結果から、2021S/Sキャンペーンに導入した試料では2020S/Sキャンペーンに導入した試料と比較して低温側での放出が減少していた。これは壁温度が高くなったことによる影響だと考えられる。発表ではより詳細に壁温度の違いによって不純物堆積や水素同位体滞留挙動にどのような影響が及ぼされたのか発表する。