2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-6 核融合炉システム・設計・応用

[3H13-15] 核融合炉システム設計・安全性

2022年9月9日(金) 15:20 〜 16:10 H会場 (E1棟3F 33番教室)

座長:波多野 雄治(富山大)

15:35 〜 15:50

[3H14] 核融合発電システム統合試験プラントUNITY

(2) 研究開発計画

*小川 聰1、バウス コリン1、久米 祥文1、杉山 大志1、田渕 将人1、井野 孝1、武田 秀太郎1、世古 圭1、長尾 昂1、小西 哲之1 (1. 京都フュージョニアリング)

キーワード:核融合、ブランケット、リチウム鉛、発電

本発表ではシリーズ発表の後段として、UNITYループの開発計画を報告する。UNITYはメインループとして約500℃のリチウム鉛を循環し、高温部においてセ氏1,000度までのブランケットの熱移送挙動と2次系への熱交換を試験することから、現在SiCf/SiC材料開発ならびに機器製造が進められている。ブランケット試験部は核融合炉を模擬した体積加熱装置並びに4Tの強磁場発生装置を備える。
 UNITYは、世界の既存装置と比してより高温で広汎なパラメータでの試験を可能とする。本装置は強磁場下での流動特性のみならず、実機相当の体積発熱密度でスケーリング可能な100kWレベルでのブランケットモジュールの熱的特性と熱利用プロセスの試験を主目的とし、熱交換から発電までの機器開発を目的とした統合試験プラントである。また水素同位体の回収や材料腐食も試験することができ、幅広い核融合プラント機器の試験に供することで、世界的にも核融合開発戦略上独創的で重要な貢献を目指す。