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[3K02] PWR鋼製原子炉格納容器の地震時における動的座屈挙動に関する数値解析的検討
キーワード:動的座屈挙動、FEMモデル、多質点系はリモデル、PWR-CV、耐震信頼性実証試験
「止める」、「冷やす」及び「閉じ込める」の機能を担う耐震安全上重要な原子力発電設備において、設備が損傷することで重大事故に至る可能性があることから、精緻な地震時の動的挙動を把握することは重要である。PWR鋼製原子炉格納容器の座屈評価手法においては、多質点系はりモデルを介して得られる等価な地震荷重をFEMモデルに静的に作用させて座屈挙動を評価する方法が採用されている。リスク評価に対応するという観点から更なる現実的な評価を行うには、FEMモデルの基礎に地震力を作用させて動的座屈挙動を評価し、静的な座屈評価方法からは評価し得ないOvalモードの発現による現実的な座屈荷重を把握することが重要となる。
本研究では、多度津工学試験所で使用した大型試験体に基づき機器搬入口等の構造不連続部を模擬したFEMモデルと多質点系はりモデルを用いて地震応答解析を実施し、地震時における動的座屈挙動に関する数値解析的検討を行う。ここで、数値解析的検討に用いる入力は、改良標準化の高地震地帯用設計用基準地震動S2に基づくPWR-CVの基礎応答波とする。
本研究では、多度津工学試験所で使用した大型試験体に基づき機器搬入口等の構造不連続部を模擬したFEMモデルと多質点系はりモデルを用いて地震応答解析を実施し、地震時における動的座屈挙動に関する数値解析的検討を行う。ここで、数値解析的検討に用いる入力は、改良標準化の高地震地帯用設計用基準地震動S2に基づくPWR-CVの基礎応答波とする。