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[1C13] 放射性物質によるコンクリート汚染の機構解明と汚染分布推定に関する研究
(20) コンクリートへのイオン浸透予測手法の検討相平衡多元素移動モデルによる浸透予測②
キーワード:熱力学的相平衡、物質移行、Cs、Sr、浸透、コンクリート、C-A-S-H
福島第一原子力発電所(以下、1F)で考慮される放射性核種のうち、半減期が長い、量が多い、セメント系材料と相互作用があるなどの理由から、Cs、Srに着目して、相平衡多元素移動モデルによって、コンクリートへのCs、Sr浸透の推定手法を検討した。コンクリートへのCs、Sr浸透では、コンクリートの材料、状態(溶脱、炭酸化、ひび割れ)や環境(液相濃度、乾燥)が大きく影響する。本研究では、Cs、Srの浸透に大きく係わる骨材やC-A-S-Hの組成変化に伴うCs、Sr吸着を相平衡多元素移動モデルに組み込んだ。また、コンクリートの状態やCs、Srの濃度が異なる浸透試験について計算を行い、実験結果と計算結果を比較することでモデルの妥当性や課題を評価した。