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[1D07] シリカ溶存溶液条件での模擬ガラス固化体P0798の溶解速度評価:長期挙動
キーワード:ガラス固化体、溶解速度、溶存Si濃度、Si同位体、マイクロチャネル流水試験
高レベルガラス固化体の地層処分の性能評価シナリオでは、ガラス固化体は処分場の閉鎖後千年で地下水と接触・溶解し、その溶解に伴って放射性核種が処分場から放出することが予想されている。ガラス固化体の溶解挙動は接触する地下水の条件(溶液組成, pH, 温度,等)に依存して複雑に変化する。本研究では我が国の模擬ガラス固化体P0798を対象に、Si-29同位体を用いたSi溶存条件([Si]=50ppm)でマイクロチャネル流水溶解試験を最長90日の長期間にわたり実施した。その結果、pH9、90℃の条件ではガラス溶解速度が試験期間25日以降、時間とともに徐々に低下し、ガラス表面に成長する変質層がガラス溶解を抑制するバリア機能を発現することが確認された。