2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[1H01-07] 原子炉構造レジリエンス

2023年9月6日(水) 10:00 〜 11:55 H会場 (ES総合館2F ES022)

座長:淀 忠勝(MHI)

10:15 〜 10:30

[1H02] 原子炉構造レジリエンスを向上させる破損の拡大抑制技術の開発

(24)複数の支持構造物を有する小口径配管系の地震時受動安全性の評価

*中村 いずみ1、笠原 直人2 (1. 防災科研、2. 東大)

キーワード:過大地震、配管、支持構造物、弾塑性応答、受動安全構造

設計の想定を超えるような過大な地震荷重が作用した場合の事故影響抑制対策として、安全性への影響の小さい破損モードが先行することにより、影響の大きな破局的破壊への進展が抑制される受動安全構造の考え方が提唱されている。配管系でそのような受動安全構造を実現させるには、配管本体に先行して比較的重要度の低い支持構造物が損傷することで、配管本体の破損への進展を抑制するような構造が考えられる。このような受動安全構造の実現性を検討するため、複数の支持構造物を有する小口径配管系に対する加振試験を行った。その結果、支持構造物が順次破損し入力波の振動数帯域を外れた場合は配管系の応答加速度を低減できることが確認された。本稿では試験結果に基づき地震荷重に対する配管系の受動安全構造の可能性について報告する。