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[2G10] 事故時被覆管温度評価へのサブチャンネル解析の適用検討
(2) ボイドドリフトモデルの実装
キーワード:ボイドドリフト、クオリティ、サブチャンネル解析
Laheyらの3x3模擬燃料集合体試験について、COBRA-ENコードでサブチャンネル解析を実施した。集合体は内幅58.8mmのチャンネルボックスと9本の加熱ロッドから構成されている。試験では集合体の下方入口から冷却材が供給され、集合体出口のサブチャンネルクオリティおよび質量流束が測定される。本研究では、COBRA-ENによる試験解析を実施し測定値と比較した。試験結果では、集合体のコーナー部分のサブチャンネルクオリティは集合体の側面および中心部に比べて1桁小さく、質量流束も小さくなる傾向が見られた。これに対して、COBRA-ENの解析結果では上記のような傾向は確認できなかった。ここで、COBRA-ENにボイドドリフトモデルを実装して解析を実施したところ、コーナー部分のサブチャンネルクオリティが低下し、より測定値に近い解析結果が得られた。