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[2I10] iBNCT中性子源のリアルタイムビームモニタリングの開発
キーワード:ホウ素中性子捕捉療法、中性子、シリコンダイオード検出器、リアルタイム計測、シミュレーション
新たながん治療法としてホウ素中性子捕捉療法(BNCT)が注目されている。筑波大学のBNCT施設であるiBNCTは加速した陽子ビームをBeターゲットに照射し中性子を発生させている。現在、このiBNCTの発生中性子量は陽子ビーム電流を計測して間接的にモニタリングされている。本研究は、この間接的な計測手法から中性子を直接計測する手法に置換えるものである。PHITSコードによるシミュレーション結果より、Beターゲットの上流側に発生した速中性子を計測することで中性子ビームモニタリングできることが分かった。ポリエチレンと半導体センサーを組み合わせた速中性子センサーを用いてこの速中性子を計測した。その結果、センサーの速中性子計数率と陽子ビーム電流値の時間変化が良い一致を示し、中性子量のリアルタイムモニタリングが可能であることを実証できた。今後は長期的な測定実験等を行い、速中性子センサーの実用化を目指す。