14:45 〜 15:00
[2K07] NuScale “VOYGRTM” の開発実証
(5) 設計認証プロセスにおける米国原子力規制委員会への取り組み
キーワード:小型モジュール炉、SMR、NuScale、VOYGR、原子力規制、設計認証(DC)、標準設計認証(SDA)
NuScale社のSMR原子力発電所であるVOYGRTMは、600 MWe級のプラントであるUS600として、米国原子力規制委員会(NRC)から設計認証(DC)と標準設計認証(SDA)を取得した。米国初号機案件を想定し、VOYGRTMの設計に460 MWe級のプラントであるUS460が追加された。US460は現在NRCによるSDA審査が進められている。
当時のNRCに既存の大型軽水炉とは異なる設計への審査の実績は無かったが、NuScale社はNRCに働きかけ、米国初となるSMRの規制認可を取得することに成功した。この要因としてNuScale社は①申請前からの規制当局との対話、②規制免除プロセス、③NRCへの異議申し立てを挙げている。
本稿では、2016年12月にDC及びSDA審査をNRCに申請するまでのNRCとNuScale社のコミュニケーションと、2020年9月にUS600のDC審査完了及びSDA発給までのNuScale社の取り組みを、当時のNuScale社の意図と上記の成功要因を交えて紹介する。また、US600の審査経験を踏まえたことでUS460の申請時に反映された改善事項を報告する。
当時のNRCに既存の大型軽水炉とは異なる設計への審査の実績は無かったが、NuScale社はNRCに働きかけ、米国初となるSMRの規制認可を取得することに成功した。この要因としてNuScale社は①申請前からの規制当局との対話、②規制免除プロセス、③NRCへの異議申し立てを挙げている。
本稿では、2016年12月にDC及びSDA審査をNRCに申請するまでのNRCとNuScale社のコミュニケーションと、2020年9月にUS600のDC審査完了及びSDA発給までのNuScale社の取り組みを、当時のNuScale社の意図と上記の成功要因を交えて紹介する。また、US600の審査経験を踏まえたことでUS460の申請時に反映された改善事項を報告する。