3:00 PM - 3:15 PM
[3F11] TEPCO Fukushima Daiichi Nuclear Power Station Unit 1 reactor Seismic evaluation and fall countermeasure proposal
Keywords:Fukushima , Reactor , Seismic evaluation , Fall countermeasure proposal, Spent fuel pool
2022年7月の際には残っていたと想定したペデスタル外部鉄筋の3/4はインナースカートの熱伸びによって全て切断されていると見直した。筆者の試算では、343ガル以上の地震が到来するとペデスタル基礎部が起点となってRPVが倒壊することが予測された。2023年3月末に東京電力がペデスタルの内部損傷状況を公開した。(図2)当初の予測通り、インナースカートの高さまでコンクリートが剥離し鉄筋とインナースカートが露出していた。これは中規模の地震でもRPVが倒壊する可能性があることを意味している。RPVの横には392体の燃料集合体が入った使用済みプール(SFP)があるので、RPVが倒れた時にSFP側に転倒する可能性についても検証しなければならない。いずれにしてもRPVの転倒防止対策を緊急に行う必要がある。 本論文は福島第一原発1号機の現状把握とRPV転倒の可能性について検討し、その耐震評価を行った上で、原子炉転倒に対応する緊急対策案を提言する。