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[2E17] 半古典歪曲波模型による重陽子入射包括的非弾性散乱の記述
キーワード:半古典歪曲波模型、包括的反応、DEURACS、非弾性散乱
本研究では、重陽子と原子核の反応において、反応後の原子核の状態を指定せずに放出重陽子のエネルギーと放出角度のみを指定する反応、すなわち(d,d'x)反応を分析の対象とする。特にこの反応の断面積のうち、直接過程として描ける成分(包括的非弾性散乱断面積)に着目し、これを半古典歪曲模型(SCDW)を用いて記述する。本講演では、SCDWによる計算の結果と、重陽子入射反応を広汎に記述する計算コードシステムDEURACSによって評価された包括的非弾性散乱断面積の比較を行い、考察を述べる。