2023年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2J10-16] 数値解析

2023年3月14日(火) 14:45 〜 16:40 J会場 (13号館2F 1321)

座長:新井 崇洋(電中研)

16:00 〜 16:15

[2J15] 空冷時における燃料デブリ熱挙動推定技術の開発

(4) 多孔体有効熱伝導率モデルの検討

*上澤 伸一郎1、山下 晋1、柴田 光彦1、吉田 啓之1 (1. JAEA)

キーワード:ポーラスモデル、自然対流、空冷、燃料デブリ、福島第一原子力発電所

福島第一原子力発電所の格納容器内の燃料デブリの熱挙動を推定するため、JUPITERを用いた空冷時における燃料デブリ熱挙動の解析手法の開発を進めている。格納容器内に分布していると考えられる燃料デブリの位置、発熱量、及びデブリ内での存在が想定される多孔体の影響を考慮しつつ、格納容器内に生じる流動ならびに伝熱を数値シミュレーションにより評価する。前報では、ポーラスモデルを導入したJUPITERと多孔体強制対流流動試験との比較から、流動場の解析においてJUPITERのポーラスモデルが妥当であることを報告した。本報では、JUPITERの多孔体の有効熱伝導率モデルの妥当性を評価するために実施した、多孔体を含む系における自然対流伝熱流動試験とその解析結果について報告する。比較の結果、多孔体を含む系における自然対流伝熱流動解析においては、多孔体の熱伝導率モデルとして、直列モデルや並列モデルではなく幾何平均モデルを用いることが妥当であることがわかった。