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[3E09] 原子炉ニュートリノを用いる原子炉等遠隔監視の研究
キーワード:原子炉ニュートリノ、ベータ崩壊、核データ、原子炉遠隔監視、保障措置
原子炉ニュートリノとは、原子炉内の核分裂生成物がベータ崩壊することにより生成される反電子ニュートリノで、その数やエネルギースペクトルを計測することで原子炉の運転状況や燃料組成を外部から遠隔監視することが可能とされ、近年保障措置の分野で注目されている。本研究では、総和計算に基づく原子炉ニュートリノ計算手法の開発、そして本手法が原子炉遠隔監視へ応用可能であるか検討を行った。その結果、逆β崩壊反応により検出される反電子ニュートリノのエネルギースペクトルにおける4MeV以下の割合が燃焼度に依存することを手がかりとし、炉内で燃焼中の燃料組成や燃焼度の推定をリアルタイム・遠隔・非破壊で行うことが原理的に可能であると分かった。