2023年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 502-1 原子炉材料,環境劣化,照射効果,評価・分析技術

[3F15-16] 非破壊検査

2023年3月15日(水) 16:00 〜 16:30 F会場 (12号館3F 1232)

座長:高橋 克仁(日立)

16:15 〜 16:30

[3F16] 打音法による燃料デブリ分別技術開発のための予備的実験

*中司 雅文1、遠藤 洋一2、樋口 徹2、熊谷 将也3、黒崎 健3 (1. ジルコテクノロジー、2. 日本核燃料開発、3. 京都大学)

キーワード:燃料デブリ、分別方法、打音法

強い放射線場にある燃料デブリなどを遠隔で簡便・効率的に分別する技術開発を目指して、打音法の応用を試みた。従来の打音解析では測定対象物全体からの振動(音響)を測定し、試験体内の欠陥を検出する非破壊試験手法として広く利用されているが、材質を分別することは困難で、対象物の形状や支持方法が特定されている必要があった。
そこで、打撃後の測定物全体の振動が生じる前の、打撃直後の音響に着目して減衰特性から金属種類を分別する新規手法を提案し予備的な試験を行った。
その結果、同減衰特性が各種金属材料の強度と強い相関があるデータを得た。また、任意の試験体形状や支持条件の変動に対して同減衰特性は鈍感であることを示した。