2023年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[3I05-07] 吸着・分離2

2023年3月15日(水) 11:05 〜 11:55 I会場 (13号館1F 1313)

座長:松村 達郎(JAEA)

11:05 〜 11:20

[3I05] 白金族元素に対するプルシアンブルー収着性能の電気化学的向上に関する研究

(1)実験的検証

渡邉 紘貴1、中谷 真人1、北河 康隆2、*尾上 順1 (1. 名古屋大学、2. 大阪大学)

キーワード:プルシアンブルー薄膜、ロジウム、電気化学、酸化還元、収着性能

高レベル放射性廃液に含まれている白金族元素(PGMs)やモリブデン(Mo)がガラス固化プロセスで問題(通電によるジュール加熱の不調やガラス流下性低下・不調・閉塞などの事象)となっている。これまで金属配位高分子の1つであるプルシアンブルー(PB)やその類似体(PBA)が既往の収着材(活性炭やゼオライトなどの粘土層)に比べてPGMs・Moに対して高い収着性能を有することを見出したが, 収着平衡に1ヶ月程度と長時間を要する課題もわかってきた。その主な律速要因である金属イオンの拡散を電気化学的に加速し, 収着性能を向上させることを目的に, 本研究では, PGMsの一つであるロジウムRhを用いて, 電極基板上に作製したPB薄膜を酸化還元制御することにより, Rhに対する収着性能が一桁以上向上したことを見出したので報告する。