2024年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2H11-15] 非破壊検査

2024年3月27日(水) 14:45 〜 16:05 H会場 (21号館3F 21-318)

座長:島添 健次(東大)

15:15 〜 15:30

[2H13] 高バックグラウンド放射線環境における配管内探査技術の開発

(3) 低エネルギーガンマ線の識別検知手法の開発

*森下 祐樹1、眞田  幸尚1、佐々木  美雪1、鳥居 建男2,3 (1. 原子力機構、2. 福井大学、3. 福島大学)

キーワード:デコミッショニング、放射線イメージング、配管探査技術、フォスウィッチ検出器

福島第一原子力発電所の廃炉作業において、配管内の非破壊での汚染検査、特にUやPuなどのα核種の有無の検出は重要な課題である。そこで、Cs-137γ線等のバックグラウンド放射線環境下でUやPuから放出される低エネルギーγ線(241Amから放出される59.5keVγ線)を検出するための検出器を開発した。検出器は、1層目にYAP:Ceシンチレータ、2層目にアクリルライトガイド、3層目にBGOシンチレータを積層し構成した。BGOシンチレータの底面を2インチ光電子増倍管に光学結合した。光電子増倍管からの出力電圧波形をデジタイザで収集し信号波形の違いを2積分比(Charge Integration法)で解析した。137Csγ線を測定した場合、1層目(YAP:Ce)と3層目(BGO)の両方の領域に計数を確認した。一方、α線(低エネルギーガンマ線を想定)を測定した場合、1層目(YAP:Ce)のみに計数が確認された。このように信号波形の違いを解析することで低エネルギーガンマ線に感度を持つ検出器を開発できることを確認した。

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