2020年度全国大会(第55回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[49]-[53]

2020年11月7日(土) 13:00 〜 14:40 第IV会場

司会:瀬田 史彦(東京大学大学院)

13:00 〜 13:20

[49] 人口減少・少子高齢化に伴う都市問題進行のカスケード化

―広域的視点に基づく批判的検討

○清水 宏樹1、伊藤 将希2、岡野 圭吾2、谷口 守3 (1. 筑波大学大学院 システム情報工学研究群、2. 筑波大学大学院 システム情報工学研究科、3. 筑波大学 システム情報系)

キーワード:カスケード化、人口減少、都市の老い、広域連携

近年,我が国では人口減少・少子高齢化社会の進行に伴って空き家問題や財政悪化などの新たな都市問題が進行している.このような都市問題は実際,各自治体の枠を超えた広域的な問題であるが,問題進行の程度には地域差があり,広域的な連携による問題対応の足並みは揃わない.本研究ではこうした問題進行の地域差を明らかにするため,大都市雇用圏に着目して人口減少・少子高齢化社会の都市問題の進行実態と近年の傾向を把握した.その結果,対象とした都市問題の進行はどの自治体も順次悪化が進むカスケード化の様相を呈しており,圏域内で特定の小自治体が一人勝ちとなる傾向も明らかとなった.