2023年度全国大会(第58回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[1]-[8]

2023年11月11日(土) 09:20 〜 12:10 第I会場 (A棟 G19教室)

司会:佐藤 栄治(宇都宮大学)、田村 一軌(アジア成長研究所)

10:20 〜 10:40

[4] 都市機能誘導区域における市街地の構造がまちの賑わいに与える分析手法に関する研究

-さいたま市の取組みをもとに都市機能誘導区域の検討手法を考える

○稲原 宏1、石川 岳男1、矢田部 貴司2、近藤 和宏2、菊池 雅彦3 (1. 一般財団法人 計量計画研究所、2. 株式会社 ライテック、3. 国土交通省大臣官房技術審議官(都市局担当))

キーワード:立地適正化計画、都市機能誘導区域、パーソントリップ調査、ビッグデータ、市街地構造

立地適正化計画において各都市は都市機能区域を検討しているが,賑わいへの影響を考慮した検討は浸透していない.本研究では,都市機能誘導区域の検討にて,人中心のまちづくりを推進するために,さいたま市での取組みをもとに市街地の構造が人の移動・活動に与える影響を分析し,まちの賑わい効果を明らかにするとともに,都市機能誘導区域内の誘導施設の配置を人の移動・活動などのまちの賑わいの観点から検討する際に活用ができる,交通行動モデル構築よりも作業負担が低い簡易で実務レベルに耐えうる分析手法を提示することを目的とする.本研究では,さいたま市を対象に,既存の都市計画基礎調査やパーソントリップ調査等のデータを組み合わて,市街地の構造が人の移動・活動などの賑わいに与える影響を分析した.その結果,市街地の構造,特に誘導施設の配置を検討する際に,土地利用だけでは把握できない賑わいの効果や誘導施設が周辺に与える影響などを把握することができる実用的な分析手法を提案した.