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[8] まちづくり意識に対する住民の主観評価と推論評価の比較
キーワード:ベストワーストスケーリング、住民意識、推論評価、社会的望ましさのバイアス
本研究は、住民意識調査を用いて、まちづくり施策に対する問題意識(重要度評価)をBWSにより評価した。まちづくりに含まれる社会的望ましさのバイアスを低減するために、従来型の主観評価と比較した。混合ロジットモデルの推定結果から、まちづくり施策に対する住民意識が確認できた。次に、主観評価だけでなく、より客観的な推論評価においても妥当な解釈が可能であること、主観評価と推論評価においてまちづくり意識に対する乖離が確認された。社会的望ましさのバイアスを考慮した結果、活性化や災害対策は、自分は他者よりも地域社会の役に立つという独善効果の可能性とBWSにおける単純集計は、混合ロジットモデルと比較して地域課題の重要性を過小評価していることがわかった。