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[26] 鉄道線路交差駅周辺の4象限に区切られた市街地間の差異に関する研究
-土地利用と接続性に着目して
キーワード:鉄道駅、駅まち、線路交差、市街地分断、商業集積
鉄道線路が角度をもって交差する「交差駅」は、複数の路線が乗り入れる重要性の高い駅であるが、駅周辺は鉄道線路の交差により4つの「象限」に分断されるなど、制約の多い特殊な市街地である。本研究は、東京40km圏において抽出された25の交差駅を対象として、その土地利用と、4象限間での土地利用の差異を明らかにした。そして改札の有無や駅周辺の歩き回りやすさといった象限間の接続性の格差の観点から、土地利用の実態に対し分析を行った。その結果、接続性の象限間格差が大きいほどに商業集積が少なく、低未利用地が多い土地利用となることが明らかとなった。また象限間における土地利用の差異は生じやすいという交差駅の傾向から、交差駅の価値として象限間の機能分担に適しているという点が見出された。