2023年度全国大会(第58回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[35]-[41]

2023年11月11日(土) 09:20 〜 11:50 第IV会場 (A棟 G22教室)

司会:一ノ瀬 友博(慶應義塾大学)、椎野 亜紀夫(札幌市立大学)、寺田 徹(東京大学)

10:50 〜 11:10

[39] 人口減少都市における低未利用地を対象としたグリーンインフラ導入効果に関する研究

-洪水抑制効果と熱環境改善効果に着目して

○平井 慎二1、荒木 良太1、山鹿 力揮2、田村 将太1、田中 貴宏1、横山 真3、松尾 薫4 (1. 広島大学、2. 独立行政法人都市再生機構、3. 福山市立大学、4. 大阪公立大学)

キーワード:グリーンインフラ、低未利用地、洪水抑制、熱環境、数値計算

近年、気候変動の進行に伴う水害や都市高温化などが発生しており、それらに対する適応策としてグリーンインフラ(GI)が注目されている。実際の都市空間でのGI導入を考えた場合、その導入場所の確保が課題となるが、近年、地方都市では人口減少に伴う低未利用地の増加が著しく、これらをGI導入の対象地として活用することが有効であると考えられる。本研究は、広島県呉市中央地区を対象として低未利用地のGI化による洪水抑制効果と熱環境改善効果の把握を行い、その両面においてGI導入効果が高いエリアを把握することを目的とした。その結果、低未利用地へのGI導入が洪水被害と都市高温化を一定程度軽減できることが判明した。特に、人口減少が進む斜面市街地へのGI導入が効果的と分かった。