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[47] 漁業集落における被災後を想定した居住地選択の思考プロセスと集落の集約再編の課題
キーワード:居住地選択、集落の集約再編、事前復興、復興まちづくり、漁業集落、徳島県美波町
事前復興計画を検討する上では、その後の避難生活や復興住宅整備のあり方を含めた検討が必要になっている。本研究では、徳島県美波町木岐地区にて津波被災後の居住地選択に関するアンケート調査とヒアリング調査を実施し、住民らがどのような思考を持っているのか分析を行なった。 調査の結果としては、現在住んでいる木岐地区を第一希望とする住民が大半であり、場所やコミュニティへの帰属意識が居住地選択における重要な要素となっていることが明らかとなった。一方で、木岐地区での再建が叶わない場合の第二希望、第三希望へと至る思考プロセスについては、職業や年代によっても違い多様であった。そのため、被災後の集落の集約再編を想定する場合、世代や職業ごとに異なるニーズに応えるための選択肢を用意する必要がある。