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[64] 台北市区改築(明治45年)に関する研究
キーワード:植民地、台湾、台北、市区改正
台北市区改築(1912)は,一定の建築様式が連続する中心市街地を創出したことで知られる。本研究は,その改築について,関係主体と事業スキーム,既存の建築法規との関係,主要な利害関係者の負担についての分析を踏まえ,事業を成功させた要因を考察した。制度面での台北市区改築は,台湾総督府・台湾銀行・台湾土地建物株式会社・沿道権利者の民事契約であった。植民地黎明期の環境が,各利害関係者の経済的なリスクの少ない資金スキームをもたらした。