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[68] 市街地の変容と街路網構造との関係性の研究
-佐賀市中心市街地を含む市街化区域を対象として
キーワード:市街地の変容、街路網、スペース・シンタックス理論、マルチプル・セントラリティ・アセスメント
本研究の目的は,佐賀市の中心市街地を含む市街化区域を対象として,市街地の変容と街路網構造の関係性を明らかにすることである.本研究ではまず建物用途別の建築面積,土地利用,人口,事業所数,従業者数の観点から概ね2000年から2018年の期間における市街地の変容について分析し,6つの変容のタイプが存在することを明らかにした.さらに街路網構造についてスペース・シンタックス理論とマルチプル・セントラリティ・アセスメントを用いて分析し,インテグレーション値,近接性,直線性,媒介性の類似性と相違性を明らかにした.最終的に市街地の発展と衰退に寄与する要因について相関分析及び判別分析を用いることにより明らかにした.結論としては,近接性の800m圏域が市街地の発展と関係性が深いこと,及びグローバルインテグレーション値が市街地の衰退と関係が深いことを明らかにした.