2023年度全国大会(第58回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[129]-[132]

2023年11月12日(日) 13:10 〜 14:30 第V会場 (A棟 G35教室)

司会:石神 孝裕(計量計画研究所)、高澤 由美(山形大学)

13:10 〜 13:30

[129] 広域にみる拠点階層別の到達圏人口

-公平性に配慮した都市構造を見据えて

○室岡 太一1、久米山 幹太1、谷口 守2 (1. 筑波大学大学院システム情報工学研究群、2. 筑波大学システム情報系)

キーワード:地域間格差、拠点、階層、到達圏、広域計画

本来必要な場所に拠点が設定されないことで,生活サービスまで最低限のアクセス水準を下回る地域が発生することが危惧される.反面,公平性を重視して拠点を過剰に設定すると拡散化計画になるため,客観的な選定基準に基づく広域的な拠点設定が求められている.本研究では,広域的に拠点を抽出する手法を提案し,階層別に拠点の到達圏人口を把握した.その結果,(1)鉄道駅のような上位拠点のみでカバー人口70%を確保しようとすると,自動車を使わざるを得ないこと (2)一方,コミュニティ施設等の下位拠点を設定することで,徒歩・自転車により均霑的に拠点へ到達可能な人口を増やせることが明らかになった.