2023年度全国大会(第58回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[143]-[149]

2023年11月12日(日) 09:20 〜 11:50 第VII会場 (A棟 G45教室)

司会:大森 宣暁(宇都宮大学)、氏原 岳人(岡山大学)、谷本 圭志(鳥取大学)、柳沼 秀樹(東京理科大学)

09:20 〜 09:40

[143] 自動車に要する金銭的コストの全国網羅的把握

-一日あたり利用・保有コストの明示

○川合 春平1、石橋 澄子1、谷口 守2 (1. 筑波大学大学院 システム情報工学研究群、2. 筑波大学 システム情報系)

キーワード:家計、自動車、モビリティ・マネジメント、利用コスト、保有コスト

自動車保有や利用にかかる金銭的なコストを人々が正しく認識することは、モビリティ・マネジメント施策による公共交通への利用転換の推進等に重要である。しかし、自動車保有や利用の状況が異なる全国において、それぞれの都市の人々が一日あたりにどれくらい保有や利用により金銭的に負担しているのかは不明瞭であった。そこで、本研究では全国における個人の自動車への支出を利用コストと保有コストの観点から算出して一日あたりコストを網羅的に明らかにした。その結果、(1)低密な都市ほど市民全体の平均コストが高い傾向にあること、(2)一方で自動車利用者の平均利用コストは高密な都市において高い傾向にあることがわかった。本研究の緻密な算出結果は自治体のMM施策を推進する上で有用な情報であると考えられる。